2009年05月28日
「悲夢」と「永遠のこどもたち」
メガネ羊です。こんばんは。
今日は宮崎映画祭のお話ではないのですが、やっぱり深夜更新しております
タイトルがまんまそうですが、はい、メガネ羊は先週、またしても映画をハシゴして来ました。
1作目は、キム・ギドク監督の韓国映画「悲夢」。
男の見た夢のとおり、夢遊病の女が行動してしまう、という
睡眠サスペンスラブロマンス(?)
オダギリジョーが日本語のまま出演していて、
不思議な空気をかもし出しています。
(ここで「ありえない。無理!」と思って
映画全体がだめだった友人も・・・)
そして映像は美しくかっこよく、行動は情熱的でどろくさく。
うーん、ギドク作品らしいわ~~。
賛否両論のあるギドク監督の作品、「悪い男」以外はどれも好きなんですが、
感想を言葉にするのが難しいです。
2作目は、新人・A・バヨナ監督のスペイン映画「永遠のこどもたち」(リンク先は音が出ます)。
昔、自分が育った孤児院を買い取り、
同じように孤児院を始めようとする母・ラウラ。
一方で、息子のシモンはいつの間にか
ラウラの目には見えない友達を持つようになります。
そして孤児院のオープニングパーティで、
突然、シモンが行方不明に。
その後、ラウラは建物の中のある気配を感じ始めます。
いわゆる「ゴシックホラー」と表現されることが多い作品ですが、
確かに見た目はゴシック。建物の内装・外装、海辺の風景、まるで異世界(日本と比べれば、それはそうなんですけど)。
しかしそれ以上にスピリチュアルホラーでした。いやー、トマスがね。って、
あんまり書けないのですが、「ホラー」としても、「母の愛」というテーマにも恥じない、いい映画だったと思います。
いずれも、変わった体験のできる映画でございました。
ご興味のある方は、どうぞ。両作品とも29日(金)まで、宮崎市の映画館でやっておりますよ。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
6月6日(土)~13日(土)の宮崎映画祭チケットは、
ローソンチケットなど各プレイガイドで絶賛発売中です。
一般券1千円(当日1200円)、
子ども券500円(当日のみ)
フリー券3千円(全作品が観られます!)
皆様のご来場をお待ちしております!
8月29日(土)、シネサロン都城・ワンデイシネマ「ブタがいた教室」もお楽しみに!!
今日は宮崎映画祭のお話ではないのですが、やっぱり深夜更新しております
タイトルがまんまそうですが、はい、メガネ羊は先週、またしても映画をハシゴして来ました。
1作目は、キム・ギドク監督の韓国映画「悲夢」。
男の見た夢のとおり、夢遊病の女が行動してしまう、という
睡眠サスペンスラブロマンス(?)
オダギリジョーが日本語のまま出演していて、
不思議な空気をかもし出しています。
(ここで「ありえない。無理!」と思って
映画全体がだめだった友人も・・・)
そして映像は美しくかっこよく、行動は情熱的でどろくさく。
うーん、ギドク作品らしいわ~~。
賛否両論のあるギドク監督の作品、「悪い男」以外はどれも好きなんですが、
感想を言葉にするのが難しいです。
2作目は、新人・A・バヨナ監督のスペイン映画「永遠のこどもたち」(リンク先は音が出ます)。
昔、自分が育った孤児院を買い取り、
同じように孤児院を始めようとする母・ラウラ。
一方で、息子のシモンはいつの間にか
ラウラの目には見えない友達を持つようになります。
そして孤児院のオープニングパーティで、
突然、シモンが行方不明に。
その後、ラウラは建物の中のある気配を感じ始めます。
いわゆる「ゴシックホラー」と表現されることが多い作品ですが、
確かに見た目はゴシック。建物の内装・外装、海辺の風景、まるで異世界(日本と比べれば、それはそうなんですけど)。
しかしそれ以上にスピリチュアルホラーでした。いやー、トマスがね。って、
あんまり書けないのですが、「ホラー」としても、「母の愛」というテーマにも恥じない、いい映画だったと思います。
いずれも、変わった体験のできる映画でございました。
ご興味のある方は、どうぞ。両作品とも29日(金)まで、宮崎市の映画館でやっておりますよ。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
6月6日(土)~13日(土)の宮崎映画祭チケットは、
ローソンチケットなど各プレイガイドで絶賛発売中です。
一般券1千円(当日1200円)、
子ども券500円(当日のみ)
フリー券3千円(全作品が観られます!)
皆様のご来場をお待ちしております!
8月29日(土)、シネサロン都城・ワンデイシネマ「ブタがいた教室」もお楽しみに!!
2009年05月07日
『ニセ札』
2009年05月04日
映画をみよう
2009年05月04日
引き続き映画観ました。
メガネ羊です。こんばんは~
実は、先日の「グラン・トリノ」の直後、ハシゴで「おっぱいバレー」を観ておりました・・・
中学生時代、って、覚えてます?
もしくは、今まさに中学生時代の方、いるでしょうか?
すごく嫌いな先生がいたり、大好きな先生がいたり、
学校が大きな部分を占めていた(る)あの頃。。
なんだか思い出に浸ってしまう映画でした。
舞台は79年の北九州、ある中学校に、若い女性教諭が赴任してきます。
なりゆきで、全然活動していない男子バレー部の顧問になってしまうのですが、
活動させたい先生は、部員をやる気にさせるために、おもわず
「大会で一勝したら、おっぱいを見せる」と言ってしまいます。
後悔しきりの先生を尻目に、盛り上がる部員たち・・・果たして彼らはおっぱいを見られるのか?!
・・・このストーリーで、実は「実話を基にした原作」があるんですよ。
舞台は違う場所との事なのですが。えーーー、ほんとに?!と思っちゃいます。
でも、なんせセットで作った町並みが、うまいこと79年なんですよね。
先生の髪型や服装もちょっと、79年なんです。
それに、これでもか!と流されるBGMも、79年真っ盛り!
あっという間にタイムスリップしますねー
先生が完璧先生ではないってのも、良かったです。
前にいた学校でトラウマが出来て、それを乗り越えていくストーリーがあるんです。
こんな青春映画もありなんですね。目からうろこが落ちました!
実は、先日の「グラン・トリノ」の直後、ハシゴで「おっぱいバレー」を観ておりました・・・
中学生時代、って、覚えてます?
もしくは、今まさに中学生時代の方、いるでしょうか?
すごく嫌いな先生がいたり、大好きな先生がいたり、
学校が大きな部分を占めていた(る)あの頃。。
なんだか思い出に浸ってしまう映画でした。
舞台は79年の北九州、ある中学校に、若い女性教諭が赴任してきます。
なりゆきで、全然活動していない男子バレー部の顧問になってしまうのですが、
活動させたい先生は、部員をやる気にさせるために、おもわず
「大会で一勝したら、おっぱいを見せる」と言ってしまいます。
後悔しきりの先生を尻目に、盛り上がる部員たち・・・果たして彼らはおっぱいを見られるのか?!
・・・このストーリーで、実は「実話を基にした原作」があるんですよ。
舞台は違う場所との事なのですが。えーーー、ほんとに?!と思っちゃいます。
でも、なんせセットで作った町並みが、うまいこと79年なんですよね。
先生の髪型や服装もちょっと、79年なんです。
それに、これでもか!と流されるBGMも、79年真っ盛り!
あっという間にタイムスリップしますねー
先生が完璧先生ではないってのも、良かったです。
前にいた学校でトラウマが出来て、それを乗り越えていくストーリーがあるんです。
こんな青春映画もありなんですね。目からうろこが落ちました!
2009年05月03日
「グラン・トリノ」
メガネ羊です。おはようございます。
宮崎映画祭の続報を~~
って考えてもいたんですが、その前に、みなさんもう観ました?
クリント・イーストウッドの「グラン・トリノ」
メガネ羊は1日映画の日、に、勇んでいってまいりましたよ!
評判どおりの、素晴らしい映画~って書こうとしてやめます。
ずしんと重厚な一発でした!!
ほとんどがネタバレになってしまうので、あまり書けないのですが、
お話は、
アメリカ中西部に住むフォードの組立工を引退した頑固な老人(イーストウッド)が、
隣に越してきたモン族の家族と心を通わせる
といったもの。
たったこれだけのストーリーに、色々詰まってるのです。
たとえば、なぜ隣の一家はわざわざアメリカ中西部に住んでいるのか?
なぜ、わざわざ心を通わせる必要があったのか?
タイトルはなんだ?(これは下で)
それにしても、イーストウッドってものすごく演技派!
いっつも同じように苦虫を噛み潰した顔してるから、良くわからなかったけれど、
なんか、すごく「ちょうどいい」演技をする人だったんですね~
映画全体も、衝撃的なのに「ちょうどいい」というか、
「何も足さない、何も引かない」要素に満ちていて、
ものすごく調和が取れていました。
こんな映画ってあるのだな~~~、とびっくりです。
タイトルは、劇中でイーストウッドが大事にする72年製造のフォードの車。
それほど高級車ではないのだそうですが、古いのにピカピカにされています。
この車を「アメリカ」にたとえる人も・・・ああっ、もっと語りたい~~
皆様、せっかくのGWにこの映画、見逃す手は無いですよ!
宮崎映画祭の続報を~~
って考えてもいたんですが、その前に、みなさんもう観ました?
クリント・イーストウッドの「グラン・トリノ」
メガネ羊は1日映画の日、に、勇んでいってまいりましたよ!
評判どおりの、素晴らしい映画~って書こうとしてやめます。
ずしんと重厚な一発でした!!
ほとんどがネタバレになってしまうので、あまり書けないのですが、
お話は、
アメリカ中西部に住むフォードの組立工を引退した頑固な老人(イーストウッド)が、
隣に越してきたモン族の家族と心を通わせる
といったもの。
たったこれだけのストーリーに、色々詰まってるのです。
たとえば、なぜ隣の一家はわざわざアメリカ中西部に住んでいるのか?
なぜ、わざわざ心を通わせる必要があったのか?
タイトルはなんだ?(これは下で)
それにしても、イーストウッドってものすごく演技派!
いっつも同じように苦虫を噛み潰した顔してるから、良くわからなかったけれど、
なんか、すごく「ちょうどいい」演技をする人だったんですね~
映画全体も、衝撃的なのに「ちょうどいい」というか、
「何も足さない、何も引かない」要素に満ちていて、
ものすごく調和が取れていました。
こんな映画ってあるのだな~~~、とびっくりです。
タイトルは、劇中でイーストウッドが大事にする72年製造のフォードの車。
それほど高級車ではないのだそうですが、古いのにピカピカにされています。
この車を「アメリカ」にたとえる人も・・・ああっ、もっと語りたい~~
皆様、せっかくのGWにこの映画、見逃す手は無いですよ!
2009年04月29日
映画「わが教え子、ヒトラー」
メガネ羊です。こんにちは。
ウルリッヒ・ミューエさん、というドイツの俳優さんが、07年に癌で亡くなりました。
06年の第79回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画『善き人のためのソナタ」で、秘密警察の大尉を演じた方です。
この方が、その人生の最後から二番目に出演した『わが教え子、ヒトラー』、宮崎市の映画館にて、観て来ました。
舞台は1944年12月末のドイツ。ユダヤ人俳優アドルフ・グリュンバウム(ミューエさん)は、総統ヒトラーに新年の演説の演技指導を行うため、ゲッペルス博士たっての希望で収容所からヒトラー邸に移送されます。「ハイルヒットラー」敬礼などナチスドイツ独特の慣習や、いわゆる上層部の人間模様や駆け引きを横目に、自信を無くし虚勢ばかりのヒトラーに指導をするグリュンバウム。もちろん、ヒトラーは当時のユダヤ人としてはもっとも憎むべき相手、チャンスをうかがい暗殺を画策するのですが・・・
ざっとあらすじを書きましたが、私、この映画、予告編を観たときに「ヒューマンドラマ」だと思ってたんです。
ですが・・・
の後、教え子となったヒトラーが思わず可愛くなって、師弟の絆を育みつつ、葛藤しつつ、終戦まで行くかなぁ、くらいに思ってたんです。
とんでもない間違いでした。これは非常に楽しい、そして味わい深い「ヒューマンコメディ」です。
あの戦争を題材にした映画を「コメディ」と書いたりしたら、怒られそうですが、
「ハイルヒットラー」輪唱したり、総統の犬が妙に愛嬌あったり...
まずはこんなちっちゃなところが、すごく可笑しいんです。
もちろん、緊張感のある恐ろしいシーンもたくさんあったのですが、、、
比率で言えば、絶対「可笑しい」が多いんです。
肩の落ちた、虚勢ばかりのヒトラーのたたずまいも、可笑しかったなぁ・・・
怖いはずのゲッペルス博士が、妙に腰が低いのも可笑しかったぁ・・・
映像も、白黒にしたり歴史映像を使ったり、と、リアルさを大いに演出しています。
ほんとにこんな演技指導者がいたの??と信じてしまいそう。
(実際にはドイツ人の演技指導者がいたのだそうで、その人がモデルになっているそうです)
それに、予想通りミューエさん、ヒトラーに親近感を抱くようになるんですが、
視線がほんとに、優しいんですよ。
いやいやいや、そんな場合じゃないから!と、思わずツッコミを入れてしまうほどです。
でも、最後の最後にやるときはやるんです。
とてもここには書けませんが、これ、すっごいですよ。
金曜日までの上映です。自分にハイル!
ウルリッヒ・ミューエさん、というドイツの俳優さんが、07年に癌で亡くなりました。
06年の第79回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画『善き人のためのソナタ」で、秘密警察の大尉を演じた方です。
この方が、その人生の最後から二番目に出演した『わが教え子、ヒトラー』、宮崎市の映画館にて、観て来ました。
舞台は1944年12月末のドイツ。ユダヤ人俳優アドルフ・グリュンバウム(ミューエさん)は、総統ヒトラーに新年の演説の演技指導を行うため、ゲッペルス博士たっての希望で収容所からヒトラー邸に移送されます。「ハイルヒットラー」敬礼などナチスドイツ独特の慣習や、いわゆる上層部の人間模様や駆け引きを横目に、自信を無くし虚勢ばかりのヒトラーに指導をするグリュンバウム。もちろん、ヒトラーは当時のユダヤ人としてはもっとも憎むべき相手、チャンスをうかがい暗殺を画策するのですが・・・
ざっとあらすじを書きましたが、私、この映画、予告編を観たときに「ヒューマンドラマ」だと思ってたんです。
ですが・・・
の後、教え子となったヒトラーが思わず可愛くなって、師弟の絆を育みつつ、葛藤しつつ、終戦まで行くかなぁ、くらいに思ってたんです。
とんでもない間違いでした。これは非常に楽しい、そして味わい深い「ヒューマンコメディ」です。
あの戦争を題材にした映画を「コメディ」と書いたりしたら、怒られそうですが、
「ハイルヒットラー」輪唱したり、総統の犬が妙に愛嬌あったり...
まずはこんなちっちゃなところが、すごく可笑しいんです。
もちろん、緊張感のある恐ろしいシーンもたくさんあったのですが、、、
比率で言えば、絶対「可笑しい」が多いんです。
肩の落ちた、虚勢ばかりのヒトラーのたたずまいも、可笑しかったなぁ・・・
怖いはずのゲッペルス博士が、妙に腰が低いのも可笑しかったぁ・・・
映像も、白黒にしたり歴史映像を使ったり、と、リアルさを大いに演出しています。
ほんとにこんな演技指導者がいたの??と信じてしまいそう。
(実際にはドイツ人の演技指導者がいたのだそうで、その人がモデルになっているそうです)
それに、予想通りミューエさん、ヒトラーに親近感を抱くようになるんですが、
視線がほんとに、優しいんですよ。
いやいやいや、そんな場合じゃないから!と、思わずツッコミを入れてしまうほどです。
でも、最後の最後にやるときはやるんです。
とてもここには書けませんが、これ、すっごいですよ。
金曜日までの上映です。自分にハイル!