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2009年04月29日

映画「わが教え子、ヒトラー」

メガネ羊です。こんにちは。

ウルリッヒ・ミューエさん、というドイツの俳優さんが、07年に癌で亡くなりました。
06年の第79回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画『善き人のためのソナタ」で、秘密警察の大尉を演じた方です。
この方が、その人生の最後から二番目に出演した『わが教え子、ヒトラー』、宮崎市の映画館にて、観て来ました。

舞台は1944年12月末のドイツ。ユダヤ人俳優アドルフ・グリュンバウム(ミューエさん)は、総統ヒトラーに新年の演説の演技指導を行うため、ゲッペルス博士たっての希望で収容所からヒトラー邸に移送されます。「ハイルヒットラー」敬礼などナチスドイツ独特の慣習や、いわゆる上層部の人間模様や駆け引きを横目に、自信を無くし虚勢ばかりのヒトラーに指導をするグリュンバウム。もちろん、ヒトラーは当時のユダヤ人としてはもっとも憎むべき相手、チャンスをうかがい暗殺を画策するのですが・・・

ざっとあらすじを書きましたが、私、この映画、予告編を観たときに「ヒューマンドラマ」だと思ってたんです。
ですが・・・
の後、教え子となったヒトラーが思わず可愛くなって、師弟の絆を育みつつ、葛藤しつつ、終戦まで行くかなぁ、くらいに思ってたんです。

とんでもない間違いでした。これは非常に楽しい、そして味わい深い「ヒューマンコメディ」です。
あの戦争を題材にした映画を「コメディ」と書いたりしたら、怒られそうですが、
「ハイルヒットラー」輪唱したり、総統の犬が妙に愛嬌あったり...
まずはこんなちっちゃなところが、すごく可笑しいんです。

もちろん、緊張感のある恐ろしいシーンもたくさんあったのですが、、、
比率で言えば、絶対「可笑しい」が多いんです。
肩の落ちた、虚勢ばかりのヒトラーのたたずまいも、可笑しかったなぁ・・・
怖いはずのゲッペルス博士が、妙に腰が低いのも可笑しかったぁ・・・

映像も、白黒にしたり歴史映像を使ったり、と、リアルさを大いに演出しています。
ほんとにこんな演技指導者がいたの??と信じてしまいそう。
(実際にはドイツ人の演技指導者がいたのだそうで、その人がモデルになっているそうです)

それに、予想通りミューエさん、ヒトラーに親近感を抱くようになるんですが、
視線がほんとに、優しいんですよ。
いやいやいや、そんな場合じゃないから!と、思わずツッコミを入れてしまうほどです。

でも、最後の最後にやるときはやるんです。
とてもここには書けませんが、これ、すっごいですよ。
金曜日までの上映です。自分にハイル!

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